4コマ漫画エッセイ
荒技というのなら、
近ごろのちょーさんにはその無鉄砲さゆえの、
「ちょーさんの荒技一覧」というコンテンツを作りたくなるくらい、
数えきれないほどの荒技があるのですが、
この「寝そべり飲み」はそのうちでも、
かなりハイレベルな部類に入るでしょう。
冬も本番になってきて、
こたつのあったかさを知ったちょーさんは、
以前から知っている飲みもののおいしさとこたつのあったかさを、
「常識?そんなものオレが作ってやる」
というような顔をして、
非常識にも同時に敢行してしまったのです。
「あぶない!こぼれる!」
というより先に、
「うわォ、そんなに器用なの!?」
と感動してしまうあたりが、
自分でもおかしいくらい親バカなわたくしですが、
寝そべりながら喉をうるおしたときの、
「のめる~ちゅごい?」
と聞いてくるちょーさんに、
「ちゃんと、寝ながら飲むことのすごさを自負している!!」
と、
親バカというよりはもはやバカというしかない感想を抱いてしまいます。
しかしながら、
ちょーさんの荒技の結末には、
高確率でわたくしにとってもちょーさんにとっても、
かなりうれしくないオチが待っているもので、
今回も類にもれず、
調子にのって一気飲みをしようとしたちょーさんは、
口の両側から飲みものを溢れさせ、
それが首づたいに背中へまわり、
フードなんてない服なのにまるでかっこいいフードがあるかのように、
背中が濡れて色が変わったのでした。
「風邪ひくからはやく着替えよう!」
とわたしが促すより先に、
「ちぇなか、びちょびちょ!きがえるぅ~」
と申告してくるあたり、
なんてかしこい息子なんだろうと、
もう親バカでもおバカでもなく、
形容する言葉も見当たらないほど、
どうしようもない心境のはげでひげ。
それを自覚した上で、
あえて言っておこうと思うのですけど、
ちょーさんは、
くりだす荒技には必ずなにかしらのオチを用意するというサービス精神、
そして結果に際しての素早い意識転換による冷静な対応、
そのどれをとっても、
一流のおもしろさを身に着けようとしているようです。
その心意気が、
もはや一流。
ぽっ。
(2012.12.05 UP)
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