4コマ漫画エッセイ



思いきりアットホームな食卓で、
なんだか外行きの言葉づかいをするちょーさん。
ちょっとしゃべれるようになったとはいえ、
ハチャメチャな場面解釈が、
パパスの腹筋を6つに割らんとしています。
(割れないですけど)

ふと思うのは、
パパスやママスはもちろんのこと、
周りの大人たちの言葉をきいて、
それをマネすることから、
ちょーさんのようなおさなごが、
言葉を覚え始めるというのはおおよそ自明のことであり、
だとすると、
ちょーさんが最もよく言う
「ちゅみまちぇん(すみません)」
という言葉は、
ぼく達大人のよく使う表現の中でも、
いかにも象徴的な存在なのでしょう。

ほかにも、
「すみません」のようにいわゆる単独で成り立つ文句としては、
「ありがとう」も、
ちょーさんが言ってしかるべきだと思うのですが、
「あっと(ありがとう)」という言葉がちょーさんから出る頻度にくらべ、
「ちゅみまちぇん」のそれは圧倒的に多いのです。
これはやはり、
大人たちの使う言葉のボキャブラリーにおいて、
「すみません」という表現が、
いかに頻繁に使われているかということを示しているのではないでしょうか。

「すみません」という言葉を、
謝罪のほかに、
感謝をあらわすときにも使っていることは、
あたりまえのことのように感じますが、
少し調べてみたところ、
「すみません」は「済みません」であり、
相手に申し訳なくて、
このままじゃ自分の気持ちが済みませんというような意味からきていて、
それが発展して、
なにかをしてもらったとき、
ありがたくてこのままじゃ気持ちが済まない、
もやもやして、
心が澄み切らないというような気持ちの言葉なのだそうです。
(広辞苑および語源由来辞典より)

ということは、
大人たちが感謝を示したい時に言う「すみません」は、
立派な、
ありがとうの表現であり、
もしかしたらちょーさんは、
「すみません」を単にパパスへの呼びかけや、
場面解釈をまちがって使っているのではなく、
「とっちゃん、ありがとう」という気持ちで、
言葉の世界の門をたたいたばかりのピュアな感性でもって、
はなから感謝の言葉として使っているのかもしれませんね。
なんという、
ワンダフル・マイ・サン!!
(そうなのか!?)

せっかくなので、
ここで一句詠んでおきましょう!

すみません 違和感抱く 食卓で
ぼくの気持ちは ただありがとう


泣ける~!!
泣けるでないの~!!!
もうつむじの毛なんてどうでもいーい!!

・・・・。

も、もう一句。

パパスさん 子への想いも 毛へのそれも
みんな揃って ひとりずもう


せ、切ないけどこっちのがウマい…涙

(2012.11.09 UP)

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